塾選びのポイント② 社員講師と学生講師のちがい

本日は雲ひとつない青空で、気持ちのいい日でしたね!

こんな日は、ゆっくり公園で読書なんかをしたいです。

 

さて6/1(金)~6/3(日)の3日間は、私なりに塾選びのポイントについて書いています。

第二回目の本日は社員講師と学生講師のちがいについてです。

本日も長くなりますが、ご参考になれば幸いです。

 


【学びの合意】

講師の話をするなら、学びの合意については絶対にはずせません。

本日はまず、この学びの合意からお話をさせていただきます。

 

学びの合意とは、生徒などの学ぶ側が先生などの伝える側に対して、

「この人の言うことなら聞いてもいいかな。」

と心の中で合意することです。

ひとつ試してみましょう。

あなたの身近にいる「信頼している人」と「あまり好きでない人」を一人ずつ想像してください。

想像できましたか?

では次に、その人たちに「コーヒーいれてくれる?」と言われたところを想像してください。

どうですか?同じ言葉ですが、同じように受け取れましたか?

実際にコーヒーをいれてあげるかどうかは別として、ほとんどの人が信頼している人の方は素直に聞けたのに対し、あまり好きでない人の方は少し反感を覚えたと思います。

この言われたことを素直に聞ける感覚が学びの合意です。

 

ここで大切なのが、言われた通りにするかしないかを選択するのは学ぶ側だということです。

たとえば、宿題を忘れがちな生徒さんに「宿題をして来なさい!」と先生が言ったとき、宿題をするかしないかは生徒さんが決めているのです。

このとき先生が生徒さんの学びの合意を取れていたら、生徒さんは宿題をして来ます。

ところが学びの合意が取れていなかったら、表面的には「わかった。」などと言いますが、心の中では反対しています。

そして宿題はして来ないでしょう。

だから学校や塾などの先生は、生徒さんを意図する方向へ導くために、まず最初に生徒さんの学びの合意を取る必要があります。

 

では、どのようにしたら学びの合意は取れるのでしょう?

答えはかんたん、生徒さんに強い関心を示し、生徒さんを尊重することです。

そして強い関心を示すとは、相手の話を深く聴くことです。

先ほど想像した信頼している人ですが、あなたにとってどんな人でしょう?

きっと普段からあなたの話をよく聞いてくれて、あなたを楽しませ、あなたを尊重してくれている人だと思います。

逆にあまり好きでない人のほうはというと、話を聞いてくれなかったり、頭ごなしに命令してきたりしませんか?

人は自分に関心をもってくれる人が好きなのです。

 


 

【社員講師と学生講師】

それではまず、社員講師と学生講師のメリットとデメリットを私なりにまとめます。

 

★社員講師★

<メリット>

経験が豊富なため、伝え方のバリエーションが多い

<デメリット>

考えを押し付けがちなので、学びの合意を取るのが下手な講師がいる

 

★学生講師★

<メリット>

生徒と年齢が近いことと勢いがあることから、学びの合意を取るのが上手い講師が多い

<デメリット>

経験が浅いので、伝え方のバリエーションが少ない

 

社員講師はこれまでの経験から、いろいろな伝え方ができます。

だから「わからない」と言っている生徒さんに別のアプローチをして、「わかった!」と思わせることが上手です。

一方、学生講師は生徒さんと学びの合意を取ることがとても上手です。

何気ない話から「勉強以外のこと」で合意が取れるので、勉強が嫌いな生徒さんでも不思議と勉強をするようになることが多いです。

 

ここで私が伝えたいことはただ一つ、社員講師だからっていい、学生講師だからダメ、とは限らないということです。

大切なのは生徒さんを行動に移させることであり、その術はどちらも持っています。

(学力)=(やる気)×(勉強の量)×(勉強の質)

と教育業界ではよく言われますが、(やる気)も(勉強の量)も(勉強の質)も、きっかけはすべて生徒さんの行動からです。

部屋に散らかるシャツを何気なくたたんだら、どんどん部屋掃除のやる気が出てきて、気づけば隅々まで掃除機をかけていた、なんてことはありませんか?

シャツをたたむことのような「最初の一歩」を踏み出させることが、先生の仕事だと考えています。

 


 

それでは今回のまとめです。

 

社員講師と学生講師はどっちもいい!

大切なのは「学びの合意」を取ること!

 

「これだけかい!」とズッコケたそこのあなた、もう少しだけお付き合いください。

 

「前に通っていた塾は、講師も学生でいまいちでした。。」

というお話は、保護者の方からよくききます。

ただ、それは講師が学生だったからいまいちだったのではなく、単に塾そのもののクオリティが低かったのだと私は思います。

先程にもあげたように、社員講師も学生講師も生徒さんの成績を上げる力は十分にあります。

 

では、どうしていまいちだと評価されてしまったのでしょうか?

その答えは次回にしましょう!

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました!

次回は最終回、いい塾の条件とは?です!